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<3.11以前>において、我々が原発を否定する為に必要だったモノ

前回の記事、「Twitterが劣悪な言論を生む」のなかで、
「反橋下市長派」のある方のツイートを紹介し、その問題点を私見として以下のように述べました。

「反橋下派」・著名人Sさんのツイートにおける問題点
根拠や理由(プラスそれらを裏付ける事実・データ・証拠)を明示せず、「決めつけ」た主張で他人の名誉を害している
・その主張を恫喝とともに行う事で、自らの主張を他人に押し付け、意見の違う者を侮辱する効果を(結果的に)生む

具体的な効果は以下の通り。
・フォロワーや読み手が軽蔑されまいと、闇雲にSさんの偏った主張に迎合的な態度を取る(大衆扇動)
・フォロワーや読み手が面倒に巻き込まれまいと、各自の主張を止めたり隠したりする(言論の抑圧)

・このように振る舞う事によって「公共の場」の言論を歪めたものにする


そして結論として、
「Twitter含めインターネットを、有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間にして欲しい」
と申し上げました。

この有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間とは、イメージとしては以下のようなものです。

・ある程度の根拠が伴った、わかりやすくて有益な情報に溢れている
発話者が根拠・証拠・データ・事実を明示しつつ、論理的に自身の主張を述べる
・情報・主張の聞き手や受け手が、論理的・合理的思考を基に、各情報の真偽や各主張の優劣を判断する
・このようにして各自の意思を形成し、その意思を適切な政治行動に移す習慣を皆がもっている


私は、この「有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間」が今の日本のどこにも無いと考えていて、
かつ、そのようなソーシャル空間を創ることが絶対に必要だ、とも考えています。

必要だと思ったきっかけは、こうです。

例えば、<3.11以前>において、我々が原発を否定するにはどうすれば良かったのか」
この問いに対する答えを考えてみます。

注をつけておかねばなりませんが、この問いに対して、私は以下のような<前提>に立ちつつ考えています。

合理的な意思決定が真の意味で行われたならば、我々は当然すべての原発を廃炉にすべきと判断できたはずである。

<その理由>
万が一の原発事故の際、被害がどこまで拡大するか究極的にはわからない、と我々が知ることが出来たと考えるから。


私は、「福島第一原発事故」という凄惨な現実を見据えたならば、
<3.11以前>において正しかったのは「反原発派」の意見だった、と結論付けるべきだと考えます。
いくら「原発推進派」の主張が論理的だったと誰かが言ったとしても、現実に起こってはならない重大事故が起こってしまった今となっては、
この現実を証拠として、<3.11以前>においては「反原発派」が明らかに正しかった、と思えるのです。

このような前提に立った場合、
「<3.11以前>において、我々が原発を否定するにはどうすれば良かったのか」
という問いに対して、
「我々が有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間を有してさえいれば、合理的な意思決定の結果、原発を否定することが出来た」
という答えを導くことが出来ると考えます。
(ですから、この記事はあくまで上記<前提>に拠った意見に過ぎないと明記しておきます。)

しかし、残念ながら我々は、かつて一度もそのような「ソーシャル空間」を持った経験が無いんじゃないでしょうか。
<3.11>以前、我々の大多数(サイレントマジョリティ)が原発について真剣に考えたことが一度でもあったでしょうか。
我々の大多数が国民の一人として原発を明確に是認または否認することなく、どこかのだれかに「丸投げ」する無責任さ
少なからず有していたとは言えないでしょうか。

そして、今後我々がそのような「ソーシャル空間」を持たない限り、
「福島第一原発事故」のような重大かつ凄惨な失敗を我々が繰り返すおそれがある、と言えるのではないでしょうか。

そこで提言したいのは、有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間を創る努力を始めましょう、という事です。
つまり、「<3.11以前>において、我々が反原発派の方々の意見を聴き、原発を止める」という決断をするために
過去必要だったと思えるモノを、今から創りましょう!というお話です。

これを創るには、第一に以下のような複数のインフラ整備が必要不可欠ではないでしょうか。

①マスメディア改革
今に続くマスメディアの寡占カルテル体制を破壊し、新しい多様なメディアの成立可能性を担保する
例えば、ニコニコ動画のようなメディアがもっと多数、いつでも新規参入できるようにすること
→言論・主張すべての公平・公正な<場>を確保する

②適正かつ徹底的な情報公開制度(勿論プライバシー侵害の無いような制度)
今回の政府・東電の情報隠ぺいに類する行為を禁止する

③アカデミズムの改革
「原子力ムラ」やそれに類する仕組みの改革
御用学者を淘汰する

④司法改革
フェアな司法の実現

⑤教育改革
まずディベートの仕方から教えるような、「民度」を根付かせるための教育を行う

⑥そして、我々自身に「民度」を根付かせるような“意識改革”を迫る制度を創る
(例)ワークショップ&諮問型国民投票システム
現在では、原発投票制度が有名です。
これは、原発投票を行う前に、その判断のベースとなるワークショップ(双方向的な学びの場)を継続して開催するものです。
それによって国民自身が適切な議論・適切な学びをし、各自の合理的な政治意思を形成する習慣を根付かせる試みです。


実現性を考えると、確かに途方もない「全方位的改革」です。
しかし、出来るところから一つずつ、地道に変えていくことこそが、
「未曾有の人災を日本で二度と引き起こさないようにする」解決策につながるのではないでしょうか。

けれども、こうした「インフラ整備」だけでは全く不十分だとも思います。

日々究極的に試されているのは、言うまでもないかもしれませんが、
「我々自身が日本をどのような国にするのか」と考え実行する、良識ある民主的姿勢です。

その民主的姿勢に、前回の記事で触れたSさんのようなツイートや振る舞いは一切不要、否、もはや有害です。

日本に有益な情報や言論の溢れるソーシャル空間が必要。
そして、日本に「真の民主主義」が必要。

「どう変えていくのか」という問いにはすぐに答えられませんが、「未曾有の人災を日本で二度と引き起こさないようにする」ためには、
私は、真の民主主義を創り上げるという「信念」だけは何としても持つべきだと思います。

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  1. 2012/03/11(日) 19:33:37|
  2. シチズンシップ
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