「FP弁護士」を目指す無職のブログ

法&ファイナンスで独立のライフサポートを行う「FP(ファイナンシャルプランナー)弁護士」を目指しています。

【人生でやりたいこと】(ブログ趣旨)

現時点の、これからやって行きたい仕事・実現したい志です。自己紹介の一環として。(カンタンな経歴は左記プロフご覧下さい。)
主に下記のテーマでブログを書きたいと思ってます。こんなことに興味のある方・何となく気になる方は、ブログ左側のTwitter、メールフォーム等でメッセージお待ちしてま~す。

  1. 1.お客様の現在から老後までの生活を戦略的に考える【ファイナンシャルプランナー業・個人向け】
  2. 2.お客様のあらゆるトラブルを上手に予防・解決する【弁護士業(予定)・個人向け】
  3. 3.民主主義の「アップデート版」をつくる【趣味・社会全体】
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※ これだけでは意味が分からないので、ちょっとずつ詳しくする予定です…。

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ヤバい会社員

もうすぐ30代になる身で、「脱サラして無職受験生」という相当ハイリスクなチョイスをしてますが、実感としては会社員も相当ヤバい時代です(もちろん勤務先によりますが)。

会社に身を置くということは、その会社にいる全員と、固い絆であれ緩いつながりであれ、チームを組んでいることを意味します。同僚が良い働きをすれば自分にも利益が転がり込んでくる一方、同僚が大損害を引き起こせばまわり回って自分にも火の粉が及ぶ可能性があります。

まさに会社は一つの「船」みたいなもの。

つまり、同じ会社にいる他人に(会社員としての)人生を預けている部分がある、と言えます。ゆえに、どんな人間と一緒に働いているかが非常に重大なワケです。

私自身は、社会人なら誰でも一度くらいは名前を聞いたことがあるような企業に勤めていたのですが、「この会社でサラリーマン続けるのはヤバい」と思って辞めました。いろいろ理由はありますが、一番の理由は一緒に働いてた上司のことを「ヤバい」と思ったからです。

辞めようと思ったきっかけの一つは、こんな感じです。

私は証券セールスでしたが、日々のノルマはなかなかキツいもので、非常に苦戦して営業成績が低迷中だったときのこと。

その上司は、成績の低迷した私に心からのアドバイスをしようと、営業のやり方を説いてくれました。そのときに何度も繰り返したのが次の言葉。

「うちの会社にとってはな、顧客は自殺しようとしてる人と同じなんだよ。いいか、お前は背中を押す役なんだ。背中を押して、崖から突き落としてやるんだよ!」

そうドヤ顔で得意げになんども語る上司。人間、一事が万事です。そう語る上司の人間性が、このとき非常によく分かった気がしました。(しかも、そいつが実は支店のコンプラ担当のトップだった・・・)

心の中で(あ、この会社やべーわ)と思った私は、その日から会社を辞める準備を本格的に始めました。先行きの全く見えないこの時代、生き残りがタダでさえ厳しくなっていく中で、こういうヤツがいる会社は(短期はともかく)長期的にムリ、と考えたからです。少なくとも、人生懸けるに値するとはとても思えず。

まっとうな(はずの)会社を辞めるのは重大な決断でしたし、たまたま上司だったそいつがバカな特殊例だったんだろうと思ってますが、しかし会社に人生懸けることは、「狂った同僚でもそいつに人生預ける」ことと似た面があります。

「会社員は安泰、その他はハイリスク」な時代でなく、「会社員かその他かは関係なく、安泰な人は安泰、やって行けない人はやって行けない」時代。これこそ正しい認識だと思います。

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  1. 2013/02/17(日) 19:46:02|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0

【刑法】定義言ってみよう!!条文知識確認テスト(3)

条文知識確認テスト(1)(2)の続きです。詳細は前々回へ。

※ 当記事の解答例は、『刑法各論 第六版』(西田典之著)書中の【判例・実務・通説】の定義に拠っております。

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(2012/03/15)
西田 典之

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[問1]放火罪

(現住建造物等放火)
第108条  放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

・建造物とは?
家屋その他これに類する工作物で、土地に定着し、人の居起出入に適する構造を有する物体
・住居とは?
現に人の起臥寝食の場所として日常使用されるものをいい、昼夜間断なく人の現在することを要しない。放火の時点においても人が現在することを必要としない。
・「放火して」とは?
目的物に点火すること。目的物への直接的な点火のみでなく、媒介物への点火でもよい。
・焼損とは?
火が媒介物を離れて、目的物が独立に燃焼を継続する状態に達すれば足りる(独立燃焼説)

(非現住建造物等放火)
第109条  放火して、現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物、艦船又は鉱坑を焼損した者は、二年以上の有期懲役に処する。
2  前項の物が自己の所有に係るときは、六月以上七年以下の懲役に処する。ただし、公共の危険を生じなかったときは、罰しない。

・「公共の危険」とは?
108条及び109条1項に規定する建造物等への延焼の危険のみでなく、不特定または多数人の生命、身体、財産に対する危険も含まれる(無限定説)


[問2]通貨偽造罪

(通貨偽造及び行使等)
第148条  行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
2  偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項と同様とする。

・「通用する」とは?
事実上通用することではなく、強制通用力を有すること
・偽造とは?
権限のない者が通貨に似た外観のものを作成すること。一般人に真正の通貨と誤認させる程度のものであることが必要。
・変造とは?
権限のない者が真正な通貨に加工して通貨に似た外観のものを作成すること
・行使とは?
偽造通貨を真正なものとして流通に置くこと
・交付とは?
偽貨であることを告げて、または、すでに偽貨であることを知っている相手に渡すこと
・輸入とは?
船の場合は陸揚げ、航空機の場合は着陸したことが必要

(偽造通貨等収得)
第150条  行使の目的で、偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を収得した者は、三年以下の懲役に処する。

・収得とは?
偽貨を自己に取得する一切の行為


[問3]文書偽造罪

(公文書偽造等)
第155条  行使の目的で、公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。
2  公務所又は公務員が押印し又は署名した文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。
3  前二項に規定するもののほか、公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は公務所若しくは公務員が作成した文書若しくは図画を変造した者は、三年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

・偽造(狭義)とは?
権限なく他人名義の文書を作成すること(有形偽造)
・虚偽作成とは?
文書の作成権限を有する者が内容虚偽の文書を作成すること(無形偽造)
・変造とは?
真正に成立した文書に変更を加えること

(私文書偽造等)
第159条  行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。
2  他人が押印し又は署名した権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。
3  前二項に規定するもののほか、権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を偽造し、又は変造した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

・権利、義務に関する文書とは?
私法上または公法上の権利・義務の発生、消滅、変更を目的とする意思表示を内容とする文書
・事実証明に関する文書とは?
社会生活に交渉を有する事項を証明する文書


[問4]わいせつ罪
・わいせつとは?
徒らに性欲を興奮又は刺激し、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的道義観念に反するもの

(公然わいせつ)
第174条  公然とわいせつな行為をした者は、六月以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

・「公然と」とは?
わいせつ行為を不特定または多数人が認識できる状態

(わいせつ物頒布等)
第175条  わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。
2  有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。

・頒布とは?
不特定または多数の者に有償または無償で交付すること
・公然陳列とは?
わいせつ物を不特定または多数の者が視聴できるような状態にすること
・有償の頒布目的の所持とは?
有償の頒布目的でわいせつ物を自己の支配下に置くこと


[問5]公務執行妨害罪

(公務執行妨害及び職務強要)
第95条  公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2  公務員に、ある処分をさせ、若しくはさせないため、又はその職を辞させるために、暴行又は脅迫を加えた者も、前項と同様とする。

・公務員とは?
国又は地方公共団体の職員その他法令により公務に従事する議員、委員その他の職員(7条1項)
・職務とは?
ひろく公務員が取り扱う各種各様の事務のすべて(単純な機械的・肉体的労務を除く)。適法性を要する。
・「職務を執行するに当たり」とは?
具体的・個別的に特定された職務の執行を開始してからこれを終了するまでの時間的範囲およびまさに当該職務の執行を開始しようとしている場合のように当該職務の執行と時間的に接着しこれと切り離し得ない一体的関係にあるとみることができる範囲内の職務行為に限定される。
・暴行とは?
208条の暴行より広く、公務員の身体に加えられたものに限らず、直接・間接を問わず公務員に向けられた不法な有形力の行使(間接暴行)を含む。
・脅迫とは?
222条より広く、およそ人を畏怖させるに足る害悪の告知
・「処分」とは?
広く公務員の職務上なしうる行為


[問6]犯人蔵匿・証拠隠滅罪

(犯人蔵匿等)
第103条  罰金以上の刑に当たる罪を犯した者又は拘禁中に逃走した者を蔵匿し、又は隠避させた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

・「罰金以上の刑に当たる罪」とは?
法定刑に罰金以上の刑が含まれている罪
・「犯した者」とは?
犯罪の嫌疑者として捜査の対象となっていれば足りる
・「拘禁中に逃走した者」とは?
法令により拘禁された者(99条参照)。逃走罪が成立する必要はなく、奪取された者を含む。
・「蔵匿」とは?
場所を提供して匿うこと
・「隠避させた」とは?
蔵匿以外の方法により官憲による発見・身柄の拘束を免れさせる一切の行為

(証拠隠滅等)
第104条  他人の刑事事件に関する証拠を隠滅し、偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造の証拠を使用した者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

・証拠とは?
刑事事件に関するもののみで、民事事件等の証拠は含まれない。犯罪の成否に関するものだけでなく、情状証拠も含まれる。また物的証拠のみでなく人的証拠も含む。
・「刑事事件」とは?
被告事件、被疑事件のみでなく捜査開始前の事件も含まれる
・隠滅とは?
証拠の顕出を妨げもしくはその効力を滅失・減少させる一切の行為
・偽造とは?
実在しない証拠を実在するかのように作出すること
・変造とは?
既存の証拠に改ざんを加えて証拠としての効力に変更を加えること
・証拠の使用とは?
偽造・変造された証拠を真正なものとして使用すること


[問7]職権濫用罪

(公務員職権濫用)
第193条  公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、二年以下の懲役又は禁錮に処する。

・職権とは?
当該公務員の有する一般的職務権限。必ずしも法律上の強制力を要せず、濫用された場合、相手方に事実上義務なきことを行わせ又は行うべき権利を妨害するに足る権限であればよい。(強制力はないとしても、国民に対し事実上服従ないし忍受を求めうるような職務権限)
・濫用とは?
公務員が、その一般的職務権限に属する事項につき、職権の行使に仮託して実質的・具体的に違法、不当な行為をすること

(特別公務員職権濫用)
第194条  裁判、検察若しくは警察の職務を行う者又はこれらの職務を補助する者がその職権を濫用して、人を逮捕し、又は監禁したときは、六月以上十年以下の懲役又は禁錮に処する。

・「裁判、検察若しくは警察の職務を行う者」とは?
裁判官、検察官、司法警察員
・「これらの職務を補助する者」とは?
裁判所書記官、廷吏、検察事務官、司法巡査など、その職務上補助者の地位にある者

(特別公務員暴行陵虐)
第195条  裁判、検察若しくは警察の職務を行う者又はこれらの職務を補助する者が、その職務を行うに当たり、被告人、被疑者その他の者に対して暴行又は陵辱若しくは加虐の行為をしたときは、七年以下の懲役又は禁錮に処する。
2  法令により拘禁された者を看守し又は護送する者がその拘禁された者に対して暴行又は陵辱若しくは加虐の行為をしたときも、前項と同様とする。

・暴行とは?
208条にいう暴行
・「陵辱若しくは加虐の行為」とは?
侮辱的言動を弄する、食事をさせない、用便に行かせない、わいせつな行為等の手段により、肉体的・精神的に苦痛を与えること


[問8]賄賂罪
・賄賂とは?
公務員の職務行為の対価としての不正な報酬(財物に限らず、人の需要もしくは欲望を充たすに足るべき一切の利益を含む)

(収賄、受託収賄及び事前収賄)
第197条  公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、五年以下の懲役に処する。この場合において、請託を受けたときは、七年以下の懲役に処する。
2  公務員になろうとする者が、その担当すべき職務に関し、請託を受けて、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、公務員となった場合において、五年以下の懲役に処する。

・職務とは?
公務員がその地位に伴い公務として取り扱うべき一切の職務(本来の職務権限に属さないものでも、その職務権限と密接な関係を有する行為を含む)
・要求とは?
賄賂の供与を求める意思表示
・約束とは?
将来賄賂を供与し、収受する旨の収賄者と贈賄者の合意
・収受とは?
供与された賄賂を自己のものとする意思で取得すること
・請託とは?
公務員に対して一定の職務行為を行うことを依頼すること(正・不正を問わない)

(贈賄)
第198条  第197条から第197条の4までに規定する賄賂を供与し、又はその申込み若しくは約束をした者は、三年以下の懲役又は二百五十万円以下の罰金に処する。

・申込みとは?
公務員に賄賂の収受を促す行為
・約束とは?
贈賄者と公務員とで賄賂の授受を合意すること
・供与とは?
賄賂を公務員に収受させること



取り上げ切れなかった重要事項が多々ありますので、ぜひ基本書等を参照しながらテストしてみて下さい。

  1. 2013/02/15(金) 01:57:42|
  2. | トラックバック:0

【刑法】定義言ってみよう!!条文知識確認テスト(2)

条文知識確認テスト(1)の続きです。詳細は前回をご参照下さい。

※ 当記事の解答例は、『刑法各論 第六版』(西田典之著)書中の【判例・実務・通説】の定義に拠っております。

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[問1]窃盗罪

(窃盗)
第235条  他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

・財物とは?
有体物である必要はなく、可動性と管理可能性を有すれば足りる(管理可能性説)。所有権の目的となり得る物をいい、財産的価値は問わない。
・占有とは?(242条参照)
財物に対する事実的支配・管理(客観的に他人が財物を事実上支配している状態または支配を推認させる客観的状況があって、かつ主観的な占有の意思がある場合に認められる)
・窃取とは?
他人の占有する財物を、その占有者の意思に反して自己の占有に移転させる行為
・本罪の着手時期は?
他人の財物に対する事実上の支配を侵すにつき密接な行為をなしたとき(物色説)
・本罪の既遂時期は?
他人の占有を侵害して自己の占有に移したとき(取得説)
・保護法益は?
財物の占有または所持それ自体(占有説)
・書かれざる主観的構成要件要素は何か?
不法領得の意思
その定義:権利者を排除して、他人の物を自己の占有物として、その経済的用法に従い、利用し処分する意思

(不動産侵奪)
第235条の2  他人の不動産を侵奪した者は、十年以下の懲役に処する。

・本罪の客体は?
他人の占有する他人の不動産
・不動産とは?
土地および建物等その定着物(民法86条1項)
・侵奪とは?
他人の占有を排除して自己または第三者の占有を設定すること(事実的支配の侵害)

(親族間の犯罪に関する特例)
第244条  配偶者、直系血族又は同居の親族との間で第235条の罪、第235条の2の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯した者は、その刑を免除する。
2  前項に規定する親族以外の親族との間で犯した同項に規定する罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。
3  前二項の規定は、親族でない共犯については、適用しない。

・刑の免除の法的性質は?
家庭内の紛争に国家が干渉するべきでないという法政策に基づくものであって、行為の違法性や責任とは無関係の一身的刑罰阻却事由を定めたもの(政策説・一身的刑罰阻却事由説)
・内縁関係への準用は?
否定
その理由:免除を受ける者の範囲は明確に定める必要があるため。


[問2]強盗罪

(強盗)
第236条  暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

・暴行・脅迫の程度は?
被害者の反抗を抑圧するに足るものでなければならない(客観的基準により決定されるもので、具体的被害者の主観を基準とすべきでない)。
・強取とは?
暴行・脅迫によって被害者の反抗を抑圧して奪ったという因果関係が認められる奪取
・「財産上不法の利益」とは?
利益自体が不法であることを意味せず、財産上の利益を不法に移転させることを意味する。

(事後強盗)
第238条  窃盗が、財物を得てこれを取り返されることを防ぎ、逮捕を免れ、又は罪跡を隠滅するために、暴行又は脅迫をしたときは、強盗として論ずる。

・「窃盗」とは?
窃盗既遂犯人
・「暴行又は脅迫」の対象は?
窃盗の被害者に限られず、追跡・逮捕しようとした第三者や警察官であってもよい。
・窃盗行為と暴行・脅迫との間に必要な要件は?
時間的・場所的接着性が必要であり、窃盗犯人と被害者側とが対立・拮抗状態にある窃盗の現場または窃盗の機会の継続中に行われたことを要する。
・本罪の既遂・未遂はどのように決まるか?
先行する窃盗の既遂・未遂によって決定される。

(強盗致死傷)
第240条  強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。

・「強盗」とは?
強盗犯人。既遂・未遂を問わない。
・本罪の既遂・未遂はどのように決まるか?
死傷の結果が生じれば、強盗が未遂であっても本罪の既遂とする。


[問3]詐欺・恐喝罪

(詐欺)
第246条  人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

・欺罔行為とは?
取引の相手方が真実を知っていれば財産的処分行為を行わないような重要な事実を偽ること
・不作為による欺罔とは?
すでに相手方が錯誤に陥っていることを知りながら真実を告知しないこと(法律上の告知義務が必要)
・処分行為があるというための要件は?
→①被欺罔者の瑕疵ある意思表示に基づいて財物の占有が終局的に移転したこと
  ②ある特定の財物を相手方に移転させるという認識(意識的処分行為説)
・三角詐欺とは?
被欺罔者と被害者が異なる場合の詐欺

(恐喝)
第249条  人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2  前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

・恐喝とは?
暴行・脅迫を手段として財物または財産上の利益を交付させることであり、被害者の反抗を抑圧するに至らない程度のもの


[問4]横領罪

(横領)
第252条  自己の占有する他人の物を横領した者は、五年以下の懲役に処する。
2  自己の物であっても、公務所から保管を命ぜられた場合において、これを横領した者も、前項と同様とする。

・占有とは?
自己が占有することにより処分可能性を有するということ(奪取罪における占有より広く、事実的支配のみでなく法律的支配も含む)。所有者その他の権限者からの委託に基づくものであることが必要。
・書かれざる主観的構成要件要素は何か?
不法領得の意思
その定義:他人の物の占有者が委託の任務に背いて、その物につき権限がないのに所有者でなければできないような処分をする意思
・横領とは?
自己の占有する他人の物について不法領得の意思を実現する一切の行為(領得行為説)

(遺失物等横領)
第254条  遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

・「占有を離れた他人の物」とは?
占有者の意思に基づかずにその占有を離れた物で、誰の占有にも属していないもの、および委託関係に基づかないで行為者の占有に帰属したもの
・横領とは?
領得行為。不法領得の意思をもって占有離脱物を自己の事実上の支配下に置くこと。


[問5]背任罪

(背任)
第247条  他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

・「他人の事務を処理する」とは?
他人固有の事務を本人に代わって行うこと
・「任務に背く行為」とは?
誠実な事務処理者としてなすべきものと法的に期待されるところに反する行為(背信説)
・図利目的とは?
財産上の利益だけでなく、自己の地位保全や信用・面目を維持する等の身分上の利益(保身の利益)も含む。
・加害目的とは?
不良貸付、保管物の毀損、秘密の漏示等によって本人に損害を加える目的。財産的損害に限られず、本人の信用・面目を失墜させるような場合も含む。
・「財産上の損害」とは?
経済的見地において本人の財産状態を評価し、被告人の行為によって、本人の財産の価値が減少したとき又は増加するはずの価値が増加しなかったときをいう(結果犯)。


[問6]盗品関与罪

(盗品譲受け等)
第256条  盗品その他財産に対する罪に当たる行為によって領得された物を無償で譲り受けた者は、三年以下の懲役に処する。
2  前項に規定する物を運搬し、保管し、若しくは有償で譲り受け、又はその有償の処分のあっせんをした者は、十年以下の懲役及び五十万円以下の罰金に処する。

・盗品等とは?
財産罪によって領得された財物であって、被害者が法律上追求することのできるもの(追求権説)
・無償譲受けとは?
無償で交付を受け取得すること。約束だけでは足りず、盗品等の移転が必要。
・運搬とは?
委託を受けて盗品等を場所的に移転させること
・保管とは?
委託を受けて盗品等の保管をすること(継続犯)
・有償譲受けとは?
有償で取得すること
・有償の処分のあっせんとは?
売買、質入れなど盗品等の処分を仲介すること


[問7]毀棄・隠匿罪
・毀棄・損壊とは?
物理的損害に限らず、物の効用を害する一切の行為(効用侵害説)

(公用文書等毀棄)
第258条  公務所の用に供する文書又は電磁的記録を毀棄した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

・「公務所の用に供する文書」とは?
公務所がその事務処理上保管している文書すべて(155条の客体とは異なる)

(私用文書等毀棄)
第259条  権利又は義務に関する他人の文書又は電磁的記録を毀棄した者は、五年以下の懲役に処する。

・「権利又は義務に関する文書」とは?
権利、義務の存否、得喪変更を証明するための文書
・「他人の文書」とは?
その名義人のいかんを問わず、他人の所有に属するもの

(建造物等損壊及び同致死傷)
第260条  他人の建造物又は艦船を損壊した者は、五年以下の懲役に処する。よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。

・建造物とは?
家屋その他これに類似する建築物(屋根があって壁または柱により支持されて土地に定着し、少なくともその内部に人が出入りできるもの)
・「他人の」とは?
建造物等の所有権が他人にあること

(器物損壊等)
第261条  前三条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

・傷害とは?
動物を殺傷して、その効用を害すること



次回は、社会的法益・国家的法益に対する罪です。


  1. 2013/02/14(木) 05:25:23|
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