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【刑法】定義言ってみよう!!条文知識確認テスト(1)

当ブログのアクセス解析を見ると、どうやら司法試験の勉強法など受験関係の記事を検索して、ここに来て下さっている方が多いようです。当ブログ名が思いっきり受験生ブログみたいになってるせいですが、基本的にその手の記事はあまり書かないのでお許し下さい^^;(主に日々の雑感を書いたブログです…)

ただせっかく来て下さっているので、今回は受験生向けとして「刑法各論の基本確認テスト」を載せてみました。以前、自分のために作ったものが元なのでお役に立つか不明ですが、よければ参考程度にお使い下さい。

都合上、条文のほんの一部だけを独断で取り上げていますので、抜け落ちている点が多々あることはご了承下さい。また、個人的に使うのみであれば、当記事をコピペして各自新たに大事な点を付け加える等、自由にご利用下さい。

※ なお、当記事は『刑法各論 第六版』(西田典之著)書中の【判例・実務・通説】の定義に拠っております。各解答は一例ですので、答え合わせは各自学習されている基本書を参照して下さい。

刑法各論 第6版 (法律学講座双書)刑法各論 第6版 (法律学講座双書)
(2012/03/15)
西田 典之

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では、殺人罪を例にして一応の使い方を説明します。

(例)

(殺人)
第199条  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

・殺人とは?
その意に反して人の生命を侵害する行為


上記の矢印記号の右の空白部分をドラッグして文字反転させてみて下さい。「その意に反して人の生命を侵害する行為」と出てきます。以下ではこの(例)と同様、条文上の用語とその定義(定義のみ透明文字)が書いてあります。条文を参照しながら、各用語の定義を大まかにでも自力で正しく説明できるか言ったり書いたりしてテストし、わからない箇所・自信の無い箇所があればすぐに反転して定義を確認し、必要に応じて基本書等で理解し直して下さい。基礎知識のほんの一部のみで、もちろん当記事だけでは受験には全く不十分な内容ではありますが、テスト→復習→テスト・・・と繰り返し反復することで刑法習得の第一歩を踏み出せることと思います。(万が一間違いが見つかりましたら、コメントなどでお知らせ頂けるとありがたいです。)


[問1]堕胎罪

(業務上堕胎及び同致死傷)
第214条  医師、助産師、薬剤師又は医薬品販売業者が女子の嘱託を受け、又はその承諾を得て堕胎させたときは、三月以上五年以下の懲役に処する。よって女子を死傷させたときは、六月以上七年以下の懲役に処する。

・堕胎とは?
→①胎児を母体内で殺すこと
  ②自然の分娩期に先立って人工的に胎児を母体から分離・排出すること


[問2]遺棄罪

(遺棄)
第217条  老年、幼年、身体障害又は疾病のために扶助を必要とする者を遺棄した者は、一年以下の懲役に処する。

・「扶助を必要とする」とは?
自力では日常生活の用を足すことができず、生命の危険が存すること
・遺棄とは?
移置=要扶助者を場所的に移動させることにより新たな危険を創出する

(保護責任者遺棄等)
第218条  老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する。

・遺棄とは?
→①移置=要扶助者を場所的に移動させることにより新たな危険を創出する(同上)
  ②置き去り=保護しなければ生命の危険が生じうる要扶助者を放置したまま立ち去る
・不保護とは?
場所的離隔を伴わないで、要扶助者に対し生存に必要な保護をしない
・保護義務の根拠は?
→①法律
  ②契約
  ③事務管理
  ④慣習
  ⑤条理
  ⑥先行行為


[問3]暴行・傷害罪、業務上過失致死傷罪

(暴行)
第208条  暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、二年以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

・暴行とは?
他人の身体に対する物理力の行使
・身体的接触の要否は?
不要

(傷害)
第204条  人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

・傷害とは?
身体の生理機能の障害または健康状態の不良な変更

(傷害致死)
第205条  身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

・予見可能性の要否は?
不要

(業務上過失致死傷等)
第211条  業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、五年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。
2  自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。

・業務とは?
本来人が社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為で、かつ他人の生命身体等に危害を加えるおそれのあるもの


[問4]脅迫・強要罪

(脅迫)
第222条  生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2  親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

・脅迫とは?
一般人を畏怖させるに足る害悪の告知
・法人に対する脅迫罪が成立するか?
否定
その理由:脅迫罪は意思の自由を保護法益とするから。
・告知の内容が「害を加える旨」にあたるための要件は?
将来の害悪で、しかも告知者がこれを支配しうること

(強要)
第223条  生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。
2  親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者も、前項と同様とする。
3  前二項の罪の未遂は、罰する。

・脅迫とは?
一般人を畏怖させるに足る害悪の告知(同上)
・暴行とは?(208条との違い)
相手方の身体に対するもののみでなく、相手方に向けられていれば対物暴行も含まれる。
・「義務のないことを行わせ」とは?
自己になんらの権利・権能がなく、相手にその義務がないのに、作為、不作為または忍受を強制すること


[問5]逮捕・監禁罪

(逮捕及び監禁)
第220条  不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

・逮捕とは?
直接的な強制によって移動の自由を奪うこと。多少の時間継続することを要する(継続犯)。
・監禁とは?
一定の場所から脱出できないようにして移動の自由を奪うこと


[問6]略取・誘拐罪

(営利目的等略取及び誘拐)
第225条  営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

・略取とは?
暴行または脅迫を手段として、人を現在の生活状態から離脱させ、自己又は第三者の実力的支配下に移して行動の自由を奪うこと
・誘拐とは?
欺罔(虚偽の事実の告知)または誘惑(甘言を用いてその判断を誤らせること)を手段として、人を現在の生活状態から離脱させ、自己又は第三者の実力的支配下に移して行動の自由を奪うこと
・営利の目的とは?
自ら財産上の利益を得、または第三者に得させる目的
・わいせつの目的とは?
姦淫その他被拐取者の性的自由を侵害する目的
・結婚の目的とは?
自己または第三者と結婚させる目的
・生命若しくは身体に対する加害の目的とは?
被拐取者を殺害し、傷害し、または暴行を加える目的


[問7]強制わいせつ・強姦罪

(強制わいせつ)
第176条  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

・「わいせつな行為」とは?
被害者の性的羞恥心を害する行為
・手段となる暴行・脅迫の程度は?
反抗を著しく困難にする程度のものであることが必要(相手方の反抗を抑圧するまでの必要はない)

(強姦)
第177条  暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、三年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする。

・姦淫とは?
性交をいう。男性器の女性器への一部挿入をもって既遂となる。

(準強制わいせつ及び準強姦)
第178条  人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、第176条の例による。
2  女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者は、前条の例による。

・心神喪失とは?
失神、睡眠、泥酔、高度の精神障害等の理由により、自己の性的自由が侵害されていることについての認識を欠く場合をいう。(責任能力における心神喪失とは異なる)
・抗拒不能とは?
自己の性的自由が侵害されていることは意識しているが、物理的、心理的に抵抗が著しく困難な場合をいう。


[問8]住居侵入罪

(住居侵入等)
第130条  正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

・住居とは?
法律上の権限の有無を問わず、日常生活に使用されている場所
・邸宅とは?
居住用の建造物で住居以外のもの
・建造物とは?
住居・邸宅以外の建造物
・艦船とは?
軍艦および船舶
・「看守する」とは?
建物等を事実上管理・支配するための人的・物的設備を施すこと
・侵入とは?
住居権者(居住者・看守者)の意思に反して、住居等に立ち入ること(住居権説より)
・「正当な理由がないのに」とは?
違法阻却事由のないこと


[問9]名誉毀損・侮辱罪

(名誉毀損)
第230条  公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2  死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

・名誉とは?
外部的・事実的名誉すなわち人に対する積極的な社会的評価
・「人」には、自然人のほか法人等の団体を含むか?
肯定
 その理由:法人も一定の社会的評価を有し、その評価は法人の社会経済的な活動において重要な役割を果たしているから、230条の保護は法人にも及ぶ。
・「公然と」とは?
適示された事実を不特定(相手方が限定されていない)または多数人(相手方が特定されているがその数が多数であること)が認識しうる状態
・「事実の適示」とは?
人の社会的評価を低下させるに足る具体的な事実の適示
・「毀損した」とは?
事実の適示により既遂に達し、被害者の外部的名誉が具体的に侵害されたことを要しない(抽象的危険犯)

(侮辱)
第231条  事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。

・侮辱とは?
事実を適示せずに、人の社会的評価を害する表示を行うこと


[問10]信用毀損罪・業務妨害罪

(信用毀損及び業務妨害)
第233条  虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

・「人の信用」とは?
経済的側面における人の評価
・「虚偽の風説を流布し」とは?
客観的真実に反する噂・情報を不特定または多数の人に転々と伝えさせること
・偽計とは?
人を欺罔し、または人の不知、錯誤を利用すること
・毀損とは?
人の経済的信用を低下させること
・業務とは?
職業その他社会生活上の地位に基づき継続して行う事務または事業

(威力業務妨害)
第234条  威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。

・威力とは?
人の自由意思を制圧するに足る勢力の使用
・「妨害した」とは?
妨害の危険が生ずれば足りる(危険犯)



財産犯その他、残りの条文についてはまた後日アップします。(やる気が出た時に…)

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  1. 2013/01/05(土) 15:56:35|
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